或る小3男子の記録

母のお気持ち多め

崖の上から落としたい

 丁寧な育児や教育をしているつもりは全くないが、ほぼ学校に行っていない彼のフォローはおそらく他の子どもよりも手厚い。

 彼が普通に学校に行っていれば、こんな観察日記のようなものや、親自身の価値観を反芻して煮詰めたような文章を書かなくても良かったはずだ。

 私も甘やかしているつもりはなく、彼も過剰に甘えてくる訳ではないが、親と子の過ごす時間が長く、ほぼ同じ空間におり物理的な距離が近いことが気になっている。親と子でも他人なので、心理的にも物理的にも距離感は大事だと思っている。

 本当はこんな手厚い育児じゃなくて、崖の上から落として、這い上がってこい!俺を倒して屍を越えて一人前になれ!という育て方がしたい。本当は。現実は、そんなハードボイルドな育児が全然向かない子どもを育てなければいけないのであった。

 

 12月から放課後等デイサービスを利用することにした。

 10時から17時頃まで、療育も入れながらほぼ自由に過ごさせてくれる。不安感もなくなってきた今、慣れない人間関係や場所は彼の良い刺激になりそうではある。児童精神科でも、放デイのような集団で楽しくリラックスして過ごすことは、こだわりを手放す練習になると言われた。

 少しづつ、私から離れて自分の世界と仲間を作ってどんどん自立して欲しいと願っている。