或る小4男子の記録

母のお気持ち多め。★の記事は息子の療育に関わってる方々に見てもらいたいです

[日記] 近況

 4年生になり、息子は平日は毎日登校班で登校、2, 3時間目まで交流級と支援級で過ごしている。今までここにつけてきた毎週の出席と学習の記録は、登校と学校での学習が安定してきたので以降は行わない。

 家では帰宅後、宿題と、タブレット学習のレッスンを出席していない分の授業数やり、友人たちが下校する時間までプログラミング、放課後は外で友人たちと遊んで砂まみれになって帰ってくる。

 不登校というカテゴリではなくなってきたが、本人は「今、授業で集中できるのは3限まで」らしい。注意力散漫な彼にとって、現時点ではこの長さを集中するのはかなり疲れるんだと思う。今まで彼の決断と頑張りでここまできたので、今後も彼のペースで進めていきたい。


 今、彼が家で作っているものは、自分の作ったアプリケーションを配置するワークスペース(Windowsのデスクトップのようなイメージ)、自分で考えたデータを圧縮する方法とそれを実行するアプリケーション(これはとても面白かったのでここにも詳しく書きたい)、コンテストに出すゲーム作品。

 作品をコンテストに出すとのことで、ずっと1人で好きなものを思うままに作ってきた彼が、初めて「人に評価してもらう作品」を作るのを面白く見ている。

[日記] 脳のマルチタスク2

 2つ以上のことを同時に考えようとする息子にどうやったら上手く説明できるかな、と考えたが、いい例があったので話してみた。

 

 昨日、2つのことを頭で考えようとしてプリントがあまりできなかった話してたじゃん。

 君がやってたのは2つの処理を同時にやるパソコンのCPUの並列処理なんだよね。でも人間の脳みその性能だと逐次処理の方が向いてるの。一つのことをやって、次の処理がきたら待機、終わったらまた別の処理に戻る。 2つのことを同時にやったら実際、作業のクオリティ落ちてるでしょ。それは、君の100%の力を50%と50%とかに分けちゃってるからなんだよね。

 勉強とか、やらなきゃいけない大事なことは逐次処理でやってごらん。でも、音楽聴きながらプログラミングするとか、そういう時は並列処理をすればいい。

 

 わかった、次から勉強の時は逐次処理にしてみる!と、もんのすごくしっくり納得していた。私はエンジニアになるために工学部に行ったつもりだったが、この人を育てるためだったのかもしれないと最近思っている。

[日記] 脳のマルチタスク

 毎日学校を早退する息子との帰路、「今日何やったの?」と雑談をしながら帰る。今日は興味深いことを言っていた。

 「今日は読み聞かせの人が来てくれたんだけど、本の内容からいろいろ連想して考えてたらその次のプリントをやる時間に、考え事とプリントの内容を同時に頭の中で考えててプリントが1枚しかできなかったんだよね」ちなみに、普段だと6枚ほどできるらしい。

 「どうしても考えるのを止められない時にやらなきゃいけないことがあると、ヨシッて気合い入れて両方を同時に頭で考えてる」

 一回考えを止めて、やることやってからまた考えるのは?と聞いたら、

 「忘れちゃうから無理」

 忘れないようにメモに残しておくのも、君は苦手そうだねえ。

 こういうところが彼が学校で過ごす上で難しいところなのだとおもう。彼がこの先、生きやすいようにどういう風にコツを教えていったらいいか、考えている。

 おそらく、ずっと普通級にいたらこういう彼の癖も分からなかったと思う。気づいても、そらしゃーないね頑張ろ!と言って終わりだった気もする。これに気づけて対策を考えられるのは、支援級で手厚く見てくれていること、彼に負荷の少ないスケジュールで彼が自分の状況を話せる状態であること、私が仕事を辞めて彼に掛けられるコストがあるおかげだ。

 支援級に入れることも仕事を辞めることもたくさん迷ったが、良い判断だったなと今なら思うし、この判断を正解にするようにしていきたい。

[日記] プッシュボタンを知らない子どもたち

 「Wikipedia見て、トーン信号で古い電話の音をプログラミングで再現してみたよーママはプッシュボタンの電話使ったことある?音合ってる?」

 使ったこと?あるよ。なんなら君くらいの時はもっと古いダイヤル式使ってたよ。我が家には固定電話がないので、息子の認識ではプッシュボタンは古い電話なのか〜

 動画が投稿できないので残念だが、数字のボタンを押すとピ・ポ・パとお馴染みの音が鳴る。というか、どういう経緯でDTMFを調べようと思ったの??(聞くと長そうなので聞かない)

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 話がずれてしまうが、Wikipediaを読んでこれを再現できるのに、20行ほどの国語の文章題は読むのが面倒くさくて嫌なの、特性だぜ!という感じがする。

息子と英語

 英語は息子にとってプログラミングするためのツールだ。プログラミング言語の中の単語は綴りや意味も大体解っていたり、知りたいことの出典が英語のページだと翻訳にかけたりして調べ物をしているので、英語へのハードルが低い(と思われる)息子だが、意味は解っても読み方が分からない単語があるのが面白い。

 先日は、「英語で、ふぉー あーす、ってどういう意味?」と聞かれたので、"地球のために”みたいなことかな?と答えたら、「for each」というプログラミング構文の話だった。音を聞く機会がないので、読み方が分からない。

 Echoは「えほー」。Addは「あだ」。

 指摘していたら「ちゃんと英語が分かるようになりたい」とDuoringoという英語学習アプリをやっている。「漢字より全然簡単」らしく、サクサクと進めている。

 一方で私は英語は苦手で、漢字の意味を知ったり書いたりする方が好きだ。最近覚えた漢字で一番気に入ってるのは「鹵獲」。ふん、君とは気が合わないわね……と思いつつ、自分が産んだ生き物との違いを楽しんでいる。

いいこと思いついた3選

 息子は何かアイデアを思いつくと「いいこと思いついたんだけどさ」と話してくれる。

 

 「カニが苦手な人がいるとするじゃん。いいこと思いついたんだけどさ、その人がカニを食べなきゃいけないときに使えるひみつ道具考えた。鼻の穴に入れて、食べ物の匂いをカバーして上書きする匂いを出す装置を作るの。そうすれば、味覚の83%は匂いだから嫌いな味じゃなくなるんじゃない?」

 そこまでしてカニ食べなくていいんじゃない?という言葉は飲み込んで、いろんなことを考えるなあと思う。(カニが苦手なのは息子です)

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 「いいこと思いついたんだけどさ、間違い探し探索プログラムで、2枚の画像をいくつかに分割して、同じ位置の画像を比較して違ってたら赤色にするのをつくるの。そしたら間違い探し王になれるじゃん!」

 9年見てて気づいたが、彼はゲームを楽しむより、ゲームをチート攻略する方法を見つけるのを楽しむ派のように思う。

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 「いいこと思いついたんだけどさ、靴にバネつけたらさー登校する時もっと早く行けることない!?」

 それはドクター中松と同じ発想やね。。