或る小3男子の記録

母のお気持ち多め

図書館

 月に2回ほど市立図書館に通っている。
 家での生活は、午前中は勉強以外でデジタルのものを扱わない約束なので、その時に読む本を借りている。
 息子が本を自主的に読むところをあまり見なかったので、小説などに興味を持ってくれたらいいな、と連れて行ったのだが、見事に借りてきたのはプログラミングのテキストやデザインの本、図鑑系の本だった。本当に創作の物語に興味がないんだな、と再確認できてそれはそれで面白かった。
 先日は暗号の本を借りてきて、キーを使った暗号化と復号化をするプログラミングで本の知識を再現していたり、一緒にシーザー暗号を作ってクイズをした。こういう、インターネットだけでは出会えないような出会いをして欲しい。

 個人的にだが、多種多様な本の中から欲しい情報を探したり、思わぬ情報を手に入れる体験や経験は、ネットで検索して欲しい情報を探して読むのとは違う醍醐味がある。これは知識の探検のようなものだと思っていて、本さえあればどこにいてもいろんな世界を見ることができる。

 最近では彼も図書館での過ごし方も慣れてきて、目的の本を検索機で探し、書架の場所も覚えてきた。館内を走ることはなくなったし、話すときは小声で話す。彼はいつも私のことを「ママ」と呼ぶのだが、私の本も一緒に返却する時に「お母さんの本も一緒にお願いします」とTPOに合わせた話し方ができていて少し驚いた。

 学校での体験が少ない分、いろんな体験に触れる機会を作っていきたい。怠惰な私のできる範囲で。